こころ・からだ・くらし相談室ハルジオン 4ヶ月連続オープントーク
— 半径5メートルへの想像力のために —

第3回 市民社会による〈排除〉、市民活動による〈暴力〉
~国の責務 生存権保障をみつめなおす~

ゲスト:宮澤 進さん(特定非営利活動法人ほっとポット代表理事/社会福祉士・保護司)

ホームレス状態にある方や、警察署・拘置所・刑務所から釈放、出所当日からホームレス状態になる方の【その日】から生活安定に向け即応していく支援を、ソーシャルワークの専門性に立脚し、埼玉県で先駆的に展開し積み重ねてきたNPO法人ほっとポット。その活動を牽引してきた宮澤進さんは、自らがNPO法人の代表でありながらも、NPO法人をはじめとする市民活動が「共生社会」づくりの担い手として位置づき、貧困や孤立状態にある人々の支援に奔走する事態を深く憂慮しています。
そもそも貧困や孤立にあえぐ人々を生み出してきたのは他ならぬ市民社会ではないのか?
市民活動の現場では、困窮する人々に「寄り添う」と称して新たな暴力が生み出されていないか?
宮澤さんからの問いかけをもとに、あらためて「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(日本国憲法第25条)の現在地を見つめなおしたいと思います。

MC(司会進行):渡邊 充佳(こころ・からだ・くらし相談室ハルジオン代表)

タイムテーブル

第1部(14:00~14:40) ゲストトーク
第2部(14:45~15:15) ゲスト×MC トークセッション
第3部(15:20~16:00) みんなでチャット&トーク
※オンデマンド配信では第3部はご視聴いただけません。あらかじめご了承ください。

ゲストのご紹介

宮澤 進さん

1982年東京都生まれ。立正大学社会福祉学部卒業後、さいたま市保健福祉局で唯一のホームレス相談員として勤務。約3年福祉行政に身を置き貧困の現実に向き合うなか、社会福祉専門職として独立しさらに専門性を発揮し貧困問題解決に取り組もうと、2007年、発足して間もないNPO法人ほっとポットへ入職。副代表理事に就任。2011年同法人代表理事。2012年に僅か29歳で法務大臣より保護司を委嘱。
2009年からは、警察署等から釈放された方がホームレス状態に陥らないため、迅速性を第一とした緊急一時シェルターを全国に先駆け開設。住居喪失状態にある被疑者段階にある方を対象とした、いわゆる「刑事司法における入口支援の萌芽」となる実践を埼玉弁護士会と連携し取組んでいる。支援依頼数は867件に上る。
2012年から2022年まで、法務省矯正研修所高等科講師として、幹部候補生に対し憲法25条、生存権保障、生活保護法、福祉事務所の重要性を伝えてきた。

主催

こころ・からだ・くらし相談室ハルジオン
Instagram:https://www.instagram.com/kokoro.karada.kurashi_harujion
Facebook:https://www.facebook.com/bio.psycho.social.harujion